官僚のマンダリン(Mandarin)とは、中国(特に明朝から清朝まで)やベトナムの官僚を、西洋人が呼んだ語である。
元々はポルトガル語で「命令者」「大臣」を意味する語で、更にサンスクリット語では「指導者」という意味に由来している。北京官話も西洋語圏では「マンダリン」と呼ばれているが、これは言語が多様な中国において地方の役場などで使われる共通語だったからである。
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異説として、満州の官僚という意味する「満大人」の音読みという説があるが、清建国前の16世紀前半には使用されていたようなので有力ではない。
中国では、唐王朝から科挙が実施されており、その競争は熾烈を極めた。科挙に及第する事は、歴代中華帝国において、低い出自から国務大臣級の地位を手にするほぼ唯一の手段だからである。受験者たちは、幼少の頃から科挙の試験科目(四書五経の暗記、詩作や歴史など)を頭に填め込む。及第して官僚になった者たちは、科挙の試験科目に凝り固まって特権意識を振りかざし、民衆の生活に関る事柄を軽んじた。これは歴代王朝において何度も問題になって来た。
このような歴史からか、西洋では、公務員試験に合格する為に填め込み教育を受けている者や、時代遅れの発想を振りかざす官僚を諷刺して「マンダリン」と呼ぶ場合もある。